2006
年11月26日NHK総合テレビで放映された「NHKスペシャル−トヨタ自動車の技能教育システム」で技能教育の特殊性が強調されていました。それは、全
世界で年間1000万台も生産するトヨタでも技能教育はマンツーマン教育の積み重ねだということです。その方法は、一人の教官が2、3名の教官候補社員を一対一
で見守りながら個々の技能をチェックするというものでした。どんな技能でもしっかりと身につけるには、一つ一つの技能をしっかりと出来るように練習して積
み上げる方式しかないのです。 私はSPATの 修得も全く同じことだと考えています。SPATは、ビデオなどでは一見単純で簡単そうに見えます。しかし、過去の講習会の経験からビデオを見て「こんな感じかな」と実施している人は、その姿勢、タイミング、抵抗力の強さ、矯正の方向・幅・切れが正確に再現されていません。考えてみれば当たり前の話で、例え ばタイガーウッズのスイングビデオを何千回みても、レッスンプロに見てもらいながら練習しなければ上達しないようなものです。結論として、たとえ十数名程度の受講生でも一つ一つのステップを見ながら個々に実技指導をするこ とは不可能なのです。こうした欠点をなくすためには、一人の指導者が最大4名以下の講習生に一対一で指導するしかありません。従って、SPATの講習会は一人の指導者が数名を受け持つグループレッスンが原則となります。 |
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効率的なSPAT修得の流れ | ||
1.参考書・DVDを見て手順を覚える | ||
まず初めにSPATの概略をつかむため、医道の日本社より刊行されている5分でできる「骨盤矯正法SPAT」と「SPAT−頚椎・胸椎編−」DVDを見て手順を覚えます。 仙腸関節、上部胸椎について「動診→操体法→矯正」の手順を覚えたら、身近な人にモデルになってもらい治療の手順が考えずスムーズにできるようになるま で反復練習します。このとき絶対に事故を起こさないよう矯正は弱すぎるぐらいの強さで行います。 治療手順をその都度思い出さなくても自然と進めることができるようになったら、SPATのマニュアル本である源草社発売の「SPAT−超短時間骨盤矯正法−」をざっと一読します。続いて手順を記憶した各SPATに沿ってマニュアルの該当ページを読み、DVDを見たときに「何となくこんな感じでするのかな」と思っていた手技のポイントをチュックして修正します。 ここまで進めばある程度SPATの効果を実感できるようになるので、親しい人を相手にモデルになってもらいモデルの気持ちよさを目安に操体法や矯正の強さ、時間、方向などを試します。 |
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2.効果を高めるための講習会受講 | ||
何人かの人を対象に一定期間治療練習をすると、正しい抵抗の強さ、保持時間、脱力の仕方、間合いの取り方、矯正の方向・強さ・姿勢などいくつもの疑問点が集積していきます。そうした疑問点がある程度貯まった 時点で操体原理研究会ないしスポーツフィールド主催の講習会を受講します。 初回はSPATの基礎となった操体原理の解説を聞き、治療上判断に困ったときの対応法を学びます。 次に認定講師・マスタートレーナーから正しく効果の上がるSPATを一対一で出来るようになるまで指導を受け、講習会後は内容を忘れないうちに身につくまで反復復習します。2回目以降は前回履修したSPATが正しく身についているかどうかチェックを受け、誤解している点・忘れている点を修正し、その後新しい段階のSPATを練習します。認定講師ないしマスタートレーナーは、本やビデオが出版された以後開発された技術や知識を身につけているので、講習会を受講すればそうした最新の技術も習得できます。 各団体の講習会で一定水準以上の知識と技術が習得されたと認められたときは、開発者である鹿島田 忠史医師の認定試験を受けられます。認定試験に合格するとSPATの認定セラピストないし認定トレーナーの資格を取得し、登録商標であるSPATの標榜が可能となります。 |
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3.講習会の日時・参加人員・会場・費用 | ||
講習会は医療専門家向けとトレーナー向け講習会があります。 1)さくら鍼灸整骨院 4)あかり鍼灸整骨院 B)トレーナーのためのSPAT講習会 |
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SPAT UNION CLUB事務局 〒140-0014 東京都品川区大井4-9-8 誠快醫院内 TEL/FAX 03-3773-0318 e-mail:info@seikai.com |
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update 203/6/13 | ||