もう一回言います、ウェディングコメディが好きです!
なぜなら結婚式は笑いとドラマに満ちているから…(ちなみに人の結婚式に行くのも結構好きです、必ず何かしらドラマがあって面白い)。
恋愛映画のラストでロマンチックな結婚式シーン、っていうのも嫌いじゃないですが、結婚式によって巻き起こる家族のドラマ、みたいなのがなんかこう…独特の滑稽さがあって好きです。
有名なウェディングコメディと言えば『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』(意外とまだ観てない!)とか『マンマ・ミーア』とかでしょうか。マンマ・ミーアは「お父さんたち」3人の歌がもうちょっと上手かったらより良かったかなとか思いつつ…でもメリル・ストリープが “The Winner Takes It All” を歌うシーンは鳥肌ものです。そこばっかり何回も観ちゃう。
そんなわけでかなり積極的にウェディングコメディを観てるんですが 笑、今日は特におすすめをリストアップしてみようかと思います。
ウェディング・バンケット(The Wedding Banquet)
わたしのウェデイングコメディ好きはおそらくここから始まった気がします。『ブロークバック・マウンテン』で有名なアン・リー監督1993年の作品。
アメリカで恋人サイモンと幸せに暮らす台湾人のゲイの青年ウェイトンは、台湾にいる両親を安心させるため、ビザが切れそうで困っている芸術家の女性ウェイウェイと偽装結婚します。ところが結婚を喜んだ両親がアメリカまで訪ねてきたうえ、台湾式の賑やかで豪華な結婚式をしたがって…というストーリー。コメディ要素もあるけど、どちらかというとヒューマンドラマかな。笑えるけど、ぐっとエモーショナルなシーンも多い、いい映画です!色んな文化の結婚式が見れるのもウェデイングものの醍醐味ですが、台湾式も日本とすごく違って衝撃的でした。確か披露宴で麻雀するシーンとかあったような…?
マイファミリー・ウェデイング(Our Family Wedding)
異人種間結婚をあつかった良作。アフリカ系のマーカスとメキシコ系のルシアは結婚を決め家族に発表しますが、なんとその直前に偶然出会ってトラブルになっていた2人の父親は犬猿の仲に。結婚式に対するスタンダードの違いでもことごとく喧嘩になり、幸せなカップルの頭を悩ませます。劇中、まったくスムーズに行かない結婚式の準備に2人が「私たちの結婚、皆の結婚式(Our marriage, their wedding.)」というシーンがあるんですが、結婚式の準備に苦労したカップルは皆さんこういう気持ちになるんじゃないでしょうか。笑
主人公ルシアは『アグリー・ベティ』で有名なアメリカ・フェレーラ、マーカスの父親に『スモーク』のフォレスト・ウィテカーと、俳優陣も素敵です。
俺のムスコ(That’s My Boy)
コメディ映画といえば!のアダム・サンドラーと、『サタデー・ナイト・ライブ』から『ブルックリン・ナイン-ナイン』とわたしの心をつかんで離さないアンディ・サムバーグのダブル主演。13歳で中学校の教師ミス・マクギャリクルを妊娠させてしまったドニー。息子をハン・ソロ 笑 と名付けて育てますが、まともな父親にはなれず、ハン・ソロは18歳で家を出てから音信不通に。10年後、ドニーは滞納している税金を払えなければ逮捕されるというピンチの最中、名前を変え、ビジネスで成功した息子が結婚するというニュースを目にします。ピンチを脱する方法を手にするべく、結婚準備中の息子を訪ねていきますが…。
とにかく色々めちゃくちゃで笑えます。この年のゴールデンラズベリー賞で7部門ノミネート、2部門受賞と評価は最悪みたいですが、このひどさが良いというか…笑
スーザン・サランドン演じるマクギャリクル先生の、若い頃役の女優さんがすごく似ててびっくりしたんですが、調べたら実の娘さんとのこと!ナイスキャスティング。
最高の花婿(Qu’est-ce qu’on a fait au Bon Dieu?)
同じく異人種間結婚をあつかった、こちらはフランス映画。保守的なカトリック教徒のヴェルヌイユ夫妻は、4人の娘の上3人がそれぞれイスラム系・ユダヤ系・中国系と結婚したことを嘆く毎日。せめて末娘のロールだけはカトリック教徒の「純粋な」フランス人と結婚してほしいと思っていましたが、連れてきたのはコートジボワール出身の黒人男性シャルル。あげくフランス人嫌いで頑固なシャルルの父親も結婚に反対して…というあらすじ。
ストーリーとしては『マイファミリー・ウェディング』と似てますが、上のお姉ちゃん3人とその夫たちがいい味出してます。さまざまな人種・宗教の人たちが、お互いに対して持ってるステレオタイプとか、その中でもなんとか折り合っていく姿とか…。
宗教とか人種がもちろんテーマなんですが、それ以外でも「家族のいざこざ」がものすごーくリアルに描かれてると思います。捨てるわけにはいかないけど趣味に合わない家族の作品(お姉ちゃんの1人は画家です)を、本人が来るときだけ飾る、とか。笑
ひとまず特におすすめな4本について書きましたが、ウェディングコメディ、奥が深いんですよ(わたし的に)!「いい映画かどうか」とはまた違った楽しみ方があるというか…またそのうち他の作品も紹介しようかな。6月とかに。
それでは、楽しい映画の旅を!