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「翻訳の仕事をしています」という話をすると大変な頻度で訊かれる質問が、 「英語ってどうやったらしゃべれるようになりますか？」 です。 わたしはありがたくも親に長期留学させてもらった身なので、まぁ特殊兵器を使ったようなものなんですが、1、2年留学しただけでは日常会話くらいしかしゃべれるようにならず、帰国して使わなくなったらすっかり英語を忘れてしまう…という人も正直たくさんいます。逆に、日本から一歩も出ていないのにかなり英語力の高い人もいる。留学しないとしゃべれるようにならない、ということは全然ないと思います。 じゃあ、しゃべれるようになるのに必要なのは何か。やっぱり情熱じゃないでしょうか。 といっても、「英語をしゃべれるようになるぞ！」ということ自体への情熱ではなく、「英語を使わないといけない何か」に対する情熱。 カナダに留学していたとき、日本語がペラペラの台湾人の友達がいたんですが、彼女は短期旅行でしか日本に来たことはありませんでした。ただ、日本のドラマが大好きで（確かKAT-TUNの亀梨くんのファンだったかな…）、とにかくドラマを見まくって覚えたと。好きこそものの上手なれ、好きなドラマのすべてを理解したい！という情熱の成せるわざです。字幕だとどうしても失われてしまう部分ってありますもんね。 あとよく聞く話ですが、その言語を話す人と付き合うと上達はやっぱり早いと思います。「もっと彼・彼女のことを理解したい！」とか、「喧嘩のときに自分の主張をちゃんと言いたい！」とか。笑 わたしも留学中に付き合っていた恋人と喧嘩することで相当スピーチ力が上がりました。語学力の違いのせいで言いくるめられてたまるか！と。 恋の情熱ですね。ちょっと違うかな。笑 とはいっても、英語を話せるようになるためだけに英語圏の人と付き合うとかはどうなのかなとも思いますが…。そういう人も留学生の中にはいました。 何でもいいんですが、そういう、英語を使ってもっと知りたい！と思うことがあるのが一番強いと思います。ドラマのSUITSが好きだから、セリフの意味を全部わかりたいとか。ハリー・スタイルズがインタビューで何言ってるのか知りたいとか。 英語にかぎらず、何かのスキルを身につけるときは常にそうかもしれませんね。情熱に向かっているうちに、気が付いたら能力が身についていた、みたいな。そういうスキルはどんな小さなものでも、人生を豊かにしてくれる気がしています（たとえばわさびがすごく好きで無駄にしたくないから、チューブを最後まで使い切るのがうまくなった、とかね。これは意外と人に喜ばれます）。 ちなみに、英会話の教材として個人的にダントツおすすめなのは、海外ドラマのいわゆる「シットコム」というジャンルです。基本的に一話完結型で、登場人物や舞台が固定されている（たとえば家のリビング、行きつけのバー、職場とか）ドラマのことなんですが、これは登場人物同士の日常会話を中心に展開されるので、普段の生活で使えるようなフレーズを学ぶにはうってつけです！ わたしが一番好きなシットコムは『How I Met Your Mother（ママと恋に落ちるまで）』なんですが、日本では残念ながらFOXチャンネルで一時期放送していただけで、DVDやNetflixなどのラインナップにはなっていない様子…。 （このドラマですっかり人気者になったニール・パトリック・ハリス。アカデミー賞のオープングなんかも務めてます。） あと有名どころでよくおすすめされるのといったら『フレンズ』や『フルハウス』でしょうか。『ビッグバン★セオリー』も面白いけど、登場人物がオタクの秀才ばかりなのでちょっと専門用語とかが多いかな…。 あと、小さい頃大好きだった『サブリナ ティーンエイジ・ウィッチ』！これはDVDが出てて、TSUTAYAにもあるみたいです。 TSUTAYA サブリナ ティーンエイジ・ウィッチ 最近Netflixでリブート版『サブリナ：ダーク・アドベンチャー』がはじまったけど、どうなのかなぁ…（新しい方はシットコムではなく普通のドラマ形式みたいです）。 海外ドラマNAVI サブリナ：ダーク・アドベンチャー 近いうちに、自分ひとりでもできる、シットコムを使ったおすすめの学習方法なんかも紹介したいと思います。 それでは、よい水曜日の夜を！

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